Kazuaki Takahashi高橋一彰とは

アメリカとのあの最後の戦争が終わった後、幸運な事に10年以上も経ってから 愛媛県の工業都市新居浜に生まれた私は、チクロの毒にもダイオキシンの毒にも光化学スモッグにも負けぬある程度丈夫な身体を持ち、時々怒り、松山南校砥部分校デザイン科を無事卒業。

1977年、パンクロックの追い風に乗って上京後、東京2チャンネル~すきすきスウィッチ~PICNIC等のバンド活動を経て、現在相対的にはオルタナティブ・ロックバンド「プラスマイナスクリーム」でギターと歌を担当しています。

そして一人になると本を読んだり、絵を描いたり、俳句を捻ったりもします。 雅号は畏れ多くも「芭蕉魚」

2002年、西麻布の裏通りにBAR「バナナ*フィッシュ」をオープン。 以来ずっとあなたがふっとやって来るのを待っています。

俺の細道 芭蕉魚

金木犀 昼寝る娘 高速移動

白昼夢 僕とフリオと 校庭で

船を出す 別の海には 別の人

蝉時雨 蝉時雨との その間

日食の 闇に羽ばたく 赤翡翠 (あかしょうびん)

女郎蜘蛛 皆既日食 蘇鉄の実

空調の 風に吹かれて ボブディラン

ピストルとフロリダの海 芭蕉魚

真夜中に 片目を閉じて 月に撃つ

月に住み 水の星詠む 黒兎

月光下 愛の念力 金縛り

スウィッチを 閉じてススキは 夢の中

植民地 鳴けぬ虫にも 秋の風

一,二,三, 一瞬にして 月に住む

月光 回路を巡り 増幅

深い秋 軋む猫背を 笑う月

月光下 愛の念力 金縛り

満天の オブジェは全ての 星の数

ジャガタラの 芋を食らうて サヤ・バイク

夕暮れに ありえぬ人と 擦れ違う

夕暮れに ありえぬ物と 入れ替わる